株式市場にとって米大統領選の結果は「ハリス大統領」と「上下院ねじれ」がベストな理由

公開日: 更新日:

 世界が注視する選挙まで、残り1カ月を切った。日本の総選挙のことではない。果たして11月5日の米大統領選と上下両院選挙はどんな結果になれば株式市場にプラスなのだろうか。

 過去の選挙結果が、米国市場にどんな影響を与えたかを振り返ってみたい。もちろん今後の日本の株式市場を占ううえでも大いに参考になろう。

 まず、1933~2023年の90年間の大統領の党派別株式リターンを見てみる。民主党政権は8回、51年間で、政権時のS&P500の年平均リターンは10.5%。一方、共和党政権は7回、39年間で同リターンは7.6%。意外なことに、民主党の方が好成績だった。

 もっとも、大統領の意向だけでは政策を実行できない。市場への影響は、議会選挙とセットで判断することが必要だ。

 大手投信会社の調査によれば、過去90年間の大統領と上下両院の構成別の6通りの米株式市場を分析すると、S&P500の年平均リターンが最大(15.7%)だったのは、大統領が民主党で、上院・下院の多数派が民主党と共和党に割れた「ねじれ」の時だった。ちなみに、すべて民主党の時は9.0%、すべて共和党の時は12.9である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も