著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

テイラー・スウィフトに大リーグ…その価値と市場を維持するための米大統領選

公開日: 更新日:

 カマラ・ハリス(民主党)とドナルド・トランプ(共和党)が初めて直接対峙した米国大統領選挙の討論会後、世界中の耳目を集めたのが、歌手のテイラー・スウィフトによるハリス支持の表明であった。

 各界の著名人が支持する政党や候補者を明らかにし、政治活動に携わるのは、米国において珍しいことではない。スウィフト自身もジョー・バイデンとトランプによる2020年の大統領選挙で前者を支持したように、政治的な立場を示している。

 しかし、これはスウィフトが米国の政治に対して強い関心を抱いていたり、著名人の務めとして社会問題に積極的であろうとするだけでなく、歌の内容や服装、あるいは化粧法にとどまらず、生き方そのものが人々から支持され、手本とされている結果である。

 特に米国において、スウィフトは女性の尊厳や地位の向上を実現する存在として認められている。にもかかわらず、女性問題を抱えたり女性を蔑視する発言を繰り返すトランプが「テイラーが自分を支持している」という趣旨の投稿をSNSに行ったり、今回の選挙戦でバイデンや民主党への支持を表明しなかったりと、一部では「テイラーは隠れトランプ派ではないか」と指摘されていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か