著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

名門・三井住友建設が赤字転落を発表…経営混乱で広がるメインバンクとの距離感

公開日: 更新日:

 麻布台ヒルズのタワーマンションは19年に着工した。地下工事の工法変更や資材の不具合が相次ぎ、資材高騰もあり建設費が膨らんだ。当初は23年3月の完成予定だったが、1年8カ月が経過した今も建設途上だ。

■クーデター勃発

 赤字転落とともに経営も混乱に陥った。今年2月には、三井住友銀行出身の近藤重敏社長の辞任を求める“クーデター”が勃発。社長派と反社長派に分かれての暗闘が繰り返された末、近藤氏と君島章兒会長が、混乱の責任をとって退任する事態となった。

 三井住友建設が昨年5月に、赤字の元凶となっている麻布台ヒルズの工事について、外部の有識者も交えた調査委員会を立ち上げ、9月に調査報告書を取りまとめた。調査報告書では、難度の高い大深度の地下工事で工法変更が発生したことが原因と分析しているが、問題の根はガバナンスそのものにあるとの見方が強い。

「三井住友銀行出身の近藤氏が解任され、メインバンクの三井住友銀行が三井住友建設を見る目も変わってきている。一時は銀行主導で他のゼネコンとの統合を模索したが、現在では距離を置いているようだ」(メガバンク幹部)という。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スマスロ『からくりサーカス2』にユーザーから厳しい評価 射幸性高い人気シリーズが直面する「2作目のジンクス」

  2. 2

    安青錦3度目Vはアッパレだが、私の大の里への評価は甘かった。両横綱よ「13勝の壁」を破ってみせよ

  3. 3

    東証で新たな動き…1月~7月までに上場廃止を選択する企業が過去最多のナゼ

  4. 4

    矢沢永吉が秋ツアーで"また"歴史を変える!「長者番付1位」と驚きの成り上がり秘話

  5. 5

    真夏の珍事? 共産党が“野党第1党”に大躍進したワケ…潜在読者掘り起こした電子版「赤旗日曜版」

  1. 6

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  2. 7

    中京大中京から享栄へ、大藤監督が明かす“異例の転身”の真相

  3. 8

    巨人ドラ1候補に花巻東・古城大翔が急浮上! 父はG戦士「振り向けば古城」、岡本和真の後釜育成急務

  4. 9

    9月党人事を前に深まる鈴木幹事長とのミゾ…支持率急落の高市政権「裏金軍団復権」の時限爆弾

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ