日本株に“トランプ・ショック”直撃か…「関税引き上げ」に国内経済界は戦々恐々

公開日: 更新日:

専門家は「日本株にとって好材料がない状況」と悲観論

 気になるのは日本株の行方だ。トランプ・ショックに見舞われるのか。経済評論家の斎藤満氏がこう言う。

「関税はもちろん、そもそも日本株にとって好材料がない状況です。トランプ氏の政策は一貫して『米国ファースト』。この原則はモノの取引だけでなく、金融市場にも当てはまります。象徴的なのが、トランプ氏が投資家のスコット・ベッセント氏を財務長官に指名した人事です。ベッセント氏はヘッジファンドの出身。世界中のマネーを米国が独占する意図が透けます。これまでは米国の株高に牽引される形で日本株も恩恵を受けるパターンでしたが、トランプ氏の政策は金融市場でもゼロサムゲーム。米国が潤えばいいのであって、他国の景気なんか知ったことではない。当然、日本株にとって好ましい環境ではなく、むしろ売られやすくなる。少なくとも足元の3万8000円は割り込むのでは」

 自動車を中心に輸出関連企業が株高を引っ張っているが、円高に振れれば内需関連株にとってプラスではある。うまくシフトできればいいのだが、果たして。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」