犯罪成立の公算大? 疑惑の兵庫県知事選、斎藤元彦知事×メルチュ折田社長×立花孝志氏に迫る“立件Xデー”

公開日: 更新日:

厄介な選挙ハシゴ

 一方、立花氏の容疑は名誉毀損だ。斎藤知事のパワハラ問題などを追及する県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員長を務める奥谷謙一県議が先月22日に県警に告訴。「奥谷氏は悪人で、告発文書を作成した県元幹部が死亡した原因を隠した」などと虚偽の内容をSNSやユーチューブで流されたと訴えている。知事選中には選挙カーで自宅に押しかけられ、拡声器で「出てこい!」と大騒ぎされる被害も受けた。

 立花氏の説明によれば、22日に県警に出頭し、任意聴取を受ける予定。年の瀬の微妙なタイミングになったのは、立花氏の選挙ハシゴと無縁ではなさそうだ。知事選後、15日に実施された大阪府泉大津市長選に出馬。南あわじ市長選(1月19日告示、26日投開票)や千葉県知事選(2月27日告示、3月16日投開票)への立候補もにおわせている。

「公職候補者に対する捜査は事務的には何ら問題はないものの、選挙期間中は有権者の投票行動に影響しかねない。難しいところですが、犯罪が成立すると判断すれば、どこかのタイミングで動くはずです」(若狭勝氏)

 知事選をめぐる告訴は相次ぐ。メチャクチャだった選挙に当局がオトシマエを付けなければ問題は収まらないし、模倣犯が続出しかねない。

 ◇  ◇  ◇

 絶体絶命の斎藤知事。司直の手が伸びればまた失職か。●関連記事【もっと読む】『斎藤元彦知事は“無双”から絶体絶命に…公選法違反疑惑で刑事告発した上脇教授と郷原弁護士に聞いた』は必読だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし