大阪万博の赤字回避は薄利多売な「ぬいぐるみ・お菓子」頼み…開幕100日切っても漂う楽天ムード

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 万博の公式オンラインストアを見ると、確かに「SOLD OUT」の商品がチラホラある。5日時点でデザインや色違いを含む1425商品中、売り切れは44品。サンリオのキャラクターや阪神タイガースとコラボしたぬいぐるみが人気のようだが、売れ筋の価格帯は1000~5000円程度。希望小売価格の数%が協会へのロイヤルティー収入になるが、運営費への穴埋めに「薄利多売」では限界があるだろう。

 収入が見込めないなら支出を抑えて赤字を回避するしかないが、万博を主催する国は予算執行に関する削減策を協会に丸投げ。

 協会の対応策も「支出管理を徹底」(広報担当)のみで、「予算の中で、一人でも多くの方に万博の魅力を伝え、会場に実際にお越しいただくとともに、参加者・来場者双方にとって安全で快適な万博運営に努めます」(同)と模範的なゼロ回答だった。

 赤字補填は「万が一」で二の次ムード。もしもの失敗から目を背けているようにしか見えない。

■悪しき「猪木イズム」の継承

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