「ルンバ」のアイロボット社に事業継続困難疑惑…代表執行役員社長が舞台裏を説明
3月に「『ルンバ』発売のアイロボット社事業継続困難」というニュースが流れた。昨年10月から12月期の同社の決算資料に「少なくとも12カ月間、事業継続できるか相当の疑問がある」との記載があったからだ。資料には「その前にアマゾン・ドット・コムへの事業売却に活路を求めましたが、認められず、業績回復への道筋がついていない」との文言まで添えてあった。
そのため世界最大のシェアを誇るロボット掃除機専業メーカーが今年中にも倒産するとの報道が飛び交ったのだ。真相はいかに。アイロボットジャパンの挽野元代表執行役員社長に話を聞いた。
「アマゾンへの事業売却はアマゾンのジェフ・ベゾスCEOと、弊社のコリン・アングルCEOが知己なことから盛り上がった話です。影響力の強い話なので、期間を区切り、フィジビリティースタディー(事業可能性の検討)を行いましたが、2社とも、独占に近い力があるので、いろいろな国や機関から『ちょっと待った』がかかり、タイムアウト。話は流れました」
話が流れることはよくあることであり、すでに終わった話だという。それでは決算書の文言についてはどうなのか。