著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(67)iRobotルンバのすごい進化! コンセプトをキープしたまま「水拭き」自動化まで成し遂げた

公開日: 更新日:

 不景気でモノが売れなくなったといわれますが、家電の販売数量は基本的に人口に比例するので販売数は減って当たり前。一方、家電の平均販売単価は5000円も上がっています。特にコロナ禍でステイホームが組み込まれて以降、QOL(生活の質)充実のため高品質家電の人気が高まったためです。

「推し」が当たり前になった今、良いと思ったモノには金を惜しみません。言葉では漠然と「良い」と言いますが、モノづくりをコントロールするのは「コンセプト」です。コンセプトはなかなかユーザーには開示されませんが、コンセプト以上のモノはつくれないのが現実です。

 ここ2年ほどiRobot社(アイロボット)のロボット掃除機Roomba(以下ルンバ)には、床の水拭き機能が追加されてきました。が、これにより、ルンバのコンセプト「床掃除を忘れさせる」から、かなり離れた製品になっていました。

 確かに「床掃除を忘れさせる」レベルでないとロボット掃除機は買いません。少なくとも平日は忘れていられる。仕事で外出中に床をキレイにしてくれる。ユーザーから見たロボット掃除機への期待です。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較