「バルミューダ」は第1四半期は赤字転落…リストラで削った開発力で苦境続く

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 高級家電メーカー、バルミューダ(東京都武蔵野市)の業績が悪化している。数十億円規模だった売上高は2015年以降に上昇して18年度に100億円を突破。21年度のピーク時には184億円となった。しかし翌年度から悪化して23年度には130億円に下げ、24年度も125億円と右肩下がりだ。

 03年にパソコン関連製品のメーカーとして創業すると、10年に扇風機を発売して家電に参入。15年に発売した2万円台のトースター「BALMUDA The Toaster」がヒットし、知名度を上げた。

「バルミューダのトースターはスチーム機能が売り。蒸気でパンの中を膨らませ、パサつきを抑えるので普通のトースターより確かによく焼ける。高級バッグと同じく、高価格であることもブランド力をもたらした」(家電卸売業の関係者)

 その後も4万円台の炊飯器や6万円台のコーヒーメーカーなどを販売するなど高級路線を貫いている。飛ぶ鳥を落とす勢いで21年にはスマホ事業に参入したが、これがアダとなった。21年度のスマホ事業の売り上げは29億円だが、翌年には9億円を下回り、23年度に撤退した。

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