TSUTAYAを展開するCCCは「シェアラウンジ」で復活なるか…FC事業はMPD社に移管
「TSUTAYAはビデオの仕入れを人気の作品や売れ筋に絞り込み、在庫を効率化した。店主の勘に頼っていた零細店は客を奪われ、2000年以降のDVD普及で淘汰された」(小売りに詳しい大学教授)
レンタル事業で地位を確立する一方、書籍販売にも注力した。94年から書籍事業を開始し、書籍・雑誌の売上高は11年に1000億円を突破、翌年には紀伊國屋書店を抜いて国内トップの書籍販売事業者となった。
しかし、12年のピーク時から店舗数は減少し、24年には800店舗となった。現在、DVDのレンタルを行うのは360店舗で、書籍販売のみの店も多い。
「2010年代から動画配信サービスが台頭し、DVDのシェアは奪われた。スマートフォンの普及で手軽に動画やゲームを楽しめるため、店まで行ってレンタルするのは面倒になったのだろう。ただしFCが9割なので、本部の影響は小さい」(同)
割を食ったのはFC事業者である。最大のフランチャイジーであるトップカルチャーは13年10月期に売上高350億円に迫ったが、現在は180億円規模まで縮小し、3年連続で赤字に陥っている。