「いきなり!ステーキ」倒産危機から一転…黒字転換&株主優待復活でも“不透明感”漂うナゼ

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 一時は倒産の危機がささやかれた「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスの黒字化が話題だ。2024年12月期決算は営業利益が7600万円、最終利益が2800万円と、それぞれ18年12月期、21年12月期以来の黒字化を果たした。不採算店舗の撤退やオーダーシステムの省力化などリストラ策が功を奏している。

 13年、東京・銀座に1号店をオープンした「いきなり!ステーキ」は快進撃を続け、19年には全国で500店舗近くを展開。一時は米ニューヨークにも進出した。

 だが、急速な拡大による自社店舗間の食い合いや類似店の増加、度重なる値上げや消費者の飽き、マイレージシステムの改悪、さらに新型コロナが追い打ちをかけたことで、業績は急速に悪化。22年には、創業者の一瀬邦夫氏が退任し、長男の健作氏が社長に就任。現在、175店まで縮小している。

「主力のいきなり!ステーキは昨年、全店、既存店で売り上げ、客数ともに前年を下回っている月が多かったものの、客単価は5~10%ほど上がっています。抜本的な構造改革で利益体質になりつつあります」(経済ジャーナリスト)

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