株はまだ買いなのか? 日経平均また最高値更新「年末4万5000円予想」とあおる大手証券幹部も

公開日: 更新日:

 経済評論家の斎藤満氏はこう指摘する。

「政府も日銀も米CFR(外交問題評議会)の意向を忖度し、再利上げを躊躇していましたが、トランプ政権の露骨なプレッシャーを拒むのは難しい。ただ、ベッセント長官は立場上、基軸通貨としてのドルの地位を守らなければならず、円などのライバル通貨が強くなる展開が都合がいい。そうした事情が先日の発言につながっています。日本の1~3月期の実質GDPは前期比0.1%増に上方修正され、4~6月(速報値)は前期比0.3%増と年率換算で1.0%増と好調。日銀が『0%台半ば』とする潜在成長率を上回り、デフレギャップは解消された。デフレ脱却を方便に利上げする条件は整った。9月の再利上げはあり得べき、です」

 政策金利は現行の0.5%程度から0.75%に引き上げられる公算大だ。

「一時的に株が売られても、海外マネー回帰の流れに大きな変化はないでしょう。この34年間の日経平均上昇率は10%超に対し、NYダウは16倍超。世界的な株高と比べ、日本は出遅れている」(斎藤満氏)

 植田総裁の会見は1カ月後だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    風間俊介がジャニーズJr.のセンターの座を捨てて都立高校受験に専念した意外な理由

  3. 3

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  4. 4

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  5. 5

    侍J井端監督に大ピンチ!ヤクルト村上、阪神才木ら米挑戦組「WBC全員辞退」の可能性

  1. 6

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念

  2. 7

    そうだ、風邪をひけばいいんだ!減量に行き詰まった末、裸同然で極寒の庭へ飛び出した

  3. 8

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…

  4. 9

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 10

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校