トヨタと日産が新型EVで激突! どちらも値下げに踏み切った背景
トヨタのbZ4XはG(FWD)の価格が480万円と従来型の550万円から70万円値下げ。1充電走行距離はZ(FWD)で559キロから746キロまで伸びている。値下げ幅、走行距離、そして翌日の発表を見るとトヨタによる日産潰しの思惑が透けるのだが。佃モビリティ総研の佃義夫代表がこう述べる。
「カルロス・ゴーン元日産社長が2010年にリーフを発売して以来、日産は電気自動車で世界制覇を狙うと豪語してきました。3年前に出した『サクラ』は話題性が先行でした。現エスピノーサ社長は今回進化した3代目のリーフでEVの国内市場構築を公言していますが、トヨタが『bZ4X』で値下げと走行距離で対抗してきた。明らかに日産のEV国内再構築の流れを潰しにかかったとみられます」
EV市場は中国、欧米とも需要は停滞気味。日本も同様だが、トヨタは改良型EVの販売で大幅な値下げに踏み切らずとも、好調のハイブリッドなど他車種で利益は十分確保できる。にもかかわらず値下げで対抗した理由を先の佃氏が言う。
「トヨタはEVに重心を置くわけではなく、すべての車種にトップとして対応するのがトヨタという意味での対抗策です」


















