「くら寿司」は「ちいかわ」商品を横流し…人気コンテンツとのコラボで相次ぐ企業の不正、取材で見えた現場の限界
■コラボ企画は実は“諸刃の剣”
相次ぐ炎上騒動を経て、今後は人気コンテンツとのコラボの際、企業は転売対策だけでなく、様々なきめ細やかな対応が必要になるだろう。
繰り返すようだが、従業員による横領が発覚したことは深刻な問題で、これから特典の品切れが判明すると、たとえ不正が行われていなくても、「従業員が抜いたのではないか」とよからぬウワサが拡散してもおかしくはない。特典をもらえなかった客からクレームが殺到するなど、カスタマーハラスメントの拡大も懸念される。
熱狂的なファンはコンテンツへの想いが深いため、コラボが成功すれば賞賛するし、味方になる。ところが、トラブルが起こると大問題として、怒りを爆発させて一気に企業を叩き出す傾向にある。イメージアップを期待して仕掛けたコラボキャンペーンがかえって、ブランドイメージに重大な影響を及ぼしかねない。コラボ企画が“諸刃の剣”なのは、そのためである。
そうして万が一、コラボが中止に追い込まれると、企業はグッズを処分する羽目になる。「くら寿司」はコラボ中止で大量の「ちいかわ」グッズが残ってしまったが、一体どうするのだろうか。9月17日現在、公式の発表はまだない。
昨今のコラボは、成功すると巨額の利益を生み出すものの、失敗した場合は企業の株価にまで影響が及ぶほど、極めてギャンブル的な要素が強くなっている。これ以上炎上が続くようであれば、企業がコラボ自体を取りやめることもあり得るのではないか。
(文=宮原多可志)
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