完全に破綻…愚策アベノミクスを続けるほど景気は悪化する
「すがすがしい気持ちで今日を迎えた」――25日に官邸入りした安倍晋三首相は記者団の問いかけに、そう答えていた。いつもは無言で素通りするくせに、よほど上機嫌だったんだろう。「俺は勝った」と言わんばかりの得意げな顔。違和感を覚えた国民は多かったはずだ。
24日の第3次安倍内閣発足の会見の時もそうだった。
「アベノミクスの成功を確かなものにするのが最大の課題だ。さらに進化させていく」「強い経済を取り戻す必要がある」と大見得を切ったが、自信に満ちた表情を見ていると、ムナしいというかバカバカしくなる。
そりゃそうだろう。アベノミクスは進化させるどころか、すでに破綻しているのだ。
一昨日に発表された帝国データバンク大阪支社の意識調査によると、今年が景気の「悪化」局面だったと答えた企業は約29%と、前年の8%から3.6倍も増えている。一方「回復」は7%で、前年の4分の1だ。来年の景気の見通しも、「悪化」(26%)が「回復」(14%)を大きく上回っている。
さらに、景気の懸念材料は「円安」の55%が最多。次いで「原油・素材価格高」の46%と、まさにアベノミクスの悪影響を懸念する企業が半数を占めた。