湯川さん殺害か 初動から“不倫大使”まで…最悪だった政府対応

公開日: 更新日:

 イスラム国による日本人2人の人質事件は、拘束中の後藤健二さん(47)が一緒に拘束された湯川遥菜さん(42)とみられる男性の殺害画像を持たされ、湯川さんが殺されたことを動画サイトで伝えたことで、新たな局面を迎えた。危険を顧みずに、イスラム国支配下に入った2人の自己責任を問う声もあがっているが、それだけでは本質を見誤る。政府の責任は極めて重大なのである。

 湯川さんがイスラム国に拘束されたのは昨年8月。同10月には後藤さんが消息を絶った。ところが、外務省が「緊急対策本部」を設置したのは、事件が表面化した今月20日である。2人が拘束された情報をキャッチしていながら、数カ月にわたって無視し続けたのは、「自己責任だ」「放っておけ」という空気が外務省内で支配的だったからだという。省内には「いい迷惑だ」とまで言い放つ職員もいたそうだ。

 1年前に安倍首相の肝いりで発足した「日本版NSC」も、全く役に立たなかった。これまでに行われた28回の会議では、「イスラム国」が議題になったことは一度もなく、パイプづくりも怠っていた。安倍首相だけが勇ましく「積極外交」なんてホザいていたが、その裏の危機管理は全く機能していなかったということだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    厚生年金70歳以上義務化で日本は“ブラック国家”まっしぐら

  2. 2

    衆院補選10年ぶり敗戦濃厚で 甘利選対委員長に「責任論」

  3. 3

    帰化決意の白鵬が狙う理事長の座 相撲界を待つ暗黒時代

  4. 4

    パ球団トレード打診も…阪神は藤浪を“飼い殺し”にするのか

  5. 5

    白鵬は厳罰不可避か 春場所の“三本締め”に八角理事長激怒

  6. 6

    失言や失態だけじゃない 桜田五輪大臣辞任「本当の理由」

  7. 7

    山口真帆は“手打ち”で出演 NGT48千秋楽公演は大荒れ必至?

  8. 8

    杉並区議選応援で大混乱 杉田水脈議員に差別発言の“呪い”

  9. 9

    投手陣崩壊…広島“沈没”は2年前のドラフトから始まった

  10. 10

    主演「特捜9」が初回首位 V6井ノ原快彦が支持されるワケ

もっと見る