アジア投資銀に大国参加で習近平高笑い、安倍首相歯ぎしり
“中国嫌い”の安倍首相が歯ぎしりしている。中国政府が中心となって設立する「アジアインフラ投資銀行」への参加を表明する国が続出しているからだ。
当初、中国を警戒するG7各国は参加しないとみられていた。ところが、英国が参加申請したのにつづき、フランスと豪州が参加を検討。すでにニュージーランドは参加を表明し、参加表明は28カ国に拡大している。
2015年末に設立予定の「アジアインフラ投資銀行」は、アジア地域で道路や鉄道などのインフラ整備を支援する国際金融機関。戦後、日本が歴代総裁を輩出する「アジア開発銀行」と、もろにバッティングする。巨大なライバル出現に、佐々江賢一郎駐米大使は「悪貨が良貨を駆逐するようなことになってはいけない」と、参加国が増えないように牽制していたが、英国まで参加を表明し、安倍官邸は大慌てしている。
「アメリカが批判的なこともあって、日本政府は<先進国は参加しないだろう>と高をくくっていました。しかし、アジアの新興国からしたら、資金を出してくれるならどこだって構わないし、先進国にとってもアジアのインフラ整備はビッグビジネス。中国が設立する新銀行にはニーズがある。いくら中国が憎いからといって、潰そうとするのは無理がある。G7は参加しないだろうと考えていたとしたら、国際情勢を分かっていません」(外務省関係者)