下心見え見え…「新国立」見直しは安保強行採決の目くらまし
安保法制強行採決の目くらましのように報じられた新国立競技場の見直し。工費が大幅に膨らんで国民の批判が高まったこともあって、減額が可能であるかを検討するという。一時は3000億円超に達し、現在2520億円の工費を2000億円未満に減額する方向とも。アーチ構造を含めたデザイン変更も検討される見通しだ。
自民党の高村正彦副総裁と谷垣禎一幹事長、二階俊博総務会長らは15日、党本部で丹羽秀樹文科副大臣から計画について事情を聴いた。二階総務会長はその後、BS日テレの番組で「節約する方法はないのか。予算を縮小することになれば若干の見直しは必要だ」と述べた。
大会組織委員会は31日からクアラルンプールで開かれるIOC総会で建設計画を報告する予定。JSCは同日までに変更方針を発表し、新たなデザイン選定などに着手するという。
政府はこれまで当初計画を堅持する姿勢を取ってきた。それが安保強行採決の日に譲歩を言いだしたことに、国民の怒りをそらそうという下心が見え見えだ。