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マイナス金利不発でも…黒田日銀総裁の支持基盤安泰な理由

 心なしか、表情に陰りが見られた。浮かない顔だったのは12日昼、約5カ月ぶりに安倍首相と官邸で会談した日銀の黒田東彦総裁である。

 約1時間にわたった会談で、マイナス金利政策の考え方や効果を説明したというが、そのサプライズ効果も世界の金融市場の荒波を前に1週間と持たなかった。円高は11日の海外市場で1ドル=110円99銭まで進行し、平均株価もつるべ落とし。12日の終値はついに1万5000円を割り込み、年初からの下げ幅は4000円に広がった。

「株安と円高はどちらも日銀が追加緩和に踏み切った14年10月末の水準に逆戻り。先月末のマイナス金利導入どころか、1年4カ月前に放った黒田バズーカ2の効果すら帳消しです。金融政策に手詰まり感が漂う中、黒田総裁も心中は穏やかではないはずです」(証券市場関係者)

 安倍首相との会談後、黒田総裁は「(緩やかに回復する)日本経済や物価についてのメーンシナリオは変わっていない」と記者団に強調。会談に先立ち、この日は衆院財務金融委員会にも出席し、「必要なら追加緩和も含めて何でもやる」と強気の姿勢だったが、虚勢に過ぎないことはマーケットに見透かされている。

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