また閣僚不祥事か 林経産相に「税金320万円」ネコババ疑惑
丸川環境相は暴言、漢字が読めない島尻沖縄・北方担当相に答弁不能の岩城法相と、安倍政権の閣僚が次々と馬脚を現す中、大して話題に上らない林経産相に税金の“着服”疑惑が発覚した。
林大臣が代表を務める自民党支部は2011~14年、林大臣本人に計約320万円を「組織活動費」として支出。4年間で計42回、1回当たり3万~17万5000円を支払っている。頻度は月に1、2回ペースで、日付はなぜか月末に集中している。何とも怪しいカネの動きだが、いずれにせよ、党本部から支部に渡った政党助成金は国民の税金が原資。林氏本人のポケットに流れたのなら、トンデモナイことだ。
この疑惑について、「しんぶん赤旗」が林事務所に取材すると、「政党機関紙には回答していない」と返事したという。メチャクチャな対応だ。後ろめたいことがないのなら、ハッキリと答えるべきだろう。改めて日刊ゲンダイ本紙は林事務所に問い合わせたが、締め切りまでに返答はなかった。
「政党支部から議員本人に支出された資金については、政治資金規正法上の規制はありません。具体的な使途を報告する義務もない。それだけに、資金をポケットに入れたとしても国民には分かりません。政治活動に使ったのならば、その旨を記載するのが常識的です。法的に問題はなくとも、メディアなどに問われれば公明正大に説明すべきでしょう。国民に、税金“着服”の疑いを持たれる可能性があります」(政治資金に詳しい日大教授の岩井奉信氏=政治学)
林大臣は知る人ぞ知る「ダジャレ好き」。くだらない冗談を言う前に、説明責任を果たすべきだ。