高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

マイナス金利導入は金融恐慌の入り口

公開日:  更新日:

 終値で1000円を超える上げ幅は「奇策」が始まる前日に記録された。週明け15日の東京株式市場は終日全面高の展開となり、平均株価は一時1200円以上も値上がりした。この急激な株高は、マイナス金利の適用スタートと密接に連動している。

 先々週に当欄は、マイナス金利の導入で民間銀行はダブついた資金を株式運用や海外融資に回すしか道はない、と指摘した。いくら日銀が民間銀行に融資をけしかけても、資金需要が乏しく、有力な貸出先も見つからない現状は変わらないためだ。

 15日の記録的な急騰は、マイナス金利の導入直前、民間銀行が慌てて株式運用に振り向けた“駆け込み投資”がもたらした結果とみるべきだ。

 では、海外融資の方はどうかといえば、変化はみられない。海外展開のために銀行が大量の円をドルに替えれば、その分だけ円安進行は加速する。現状はひと頃の猛烈な円買いが和らいだとはいえ、円安に大きくは振れていない。

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