高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

グローバル乱戦の幕開けに好戦首相は不幸だ

公開日: 更新日:

 新年早々、混迷を深める国際情勢を見るにつれ、「グローバル乱戦」の時代がいよいよ始まったのだな、といった感慨に襲われる。

 昨年は「戦後70年」としきりに言われたが、そのうち45年は東西対立の時代だった。その冷戦体制の終結からも四半世紀が過ぎ、国境なき時代が叫ばれて久しい。世界規模でグローバル化の大きな波が押し寄せる中、冷戦という大きな対立軸によって封じ込められてきた諸問題がじわじわと深刻化し、とうとう抑え切れず、はっきり形に現れてきたということである。

 北アフリカから中東・シリアにいたる広範囲に及ぶ混乱は今さら言うまでもなく、押し寄せる難民に紛れ込んだテロリストの影に、ドイツをはじめ、欧州全域が怯えている。空前の大惨事となったパリ同時多発テロを目の当たりにすれば当然の反応だろうが、テロの背景には西側社会とイスラム社会における経済格差、宗教間あるいは民族間の対立などが横たわる。いずれも冷戦時代には潜在化していた問題だ。

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