高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

官製バブルますます膨張 はじけた始末は誰が取る

公開日:  更新日:

 黒田日銀が導入に踏み切ったマイナス金利により、民間銀行の資金運用や個人投資などあらゆるマネーが株式市場に向かうに違いない。官製の株バブルはなおいっそう膨らむだろうが、景気の実態が伴わなければ、いずれははじける宿命だ。そのダメージは計り知れず、黒田総裁の決断は将来に大きな禍根を残すことになる。

 マイナス金利の対象となるのは、市中の金融機関が日銀に預けているカネ(日銀当座預金)のうち、法廷準備預金や支払準備預金のほかに積み上げている余剰分だ。

 この残高は2006年には年平均5兆円ほどだったが、08年のリーマン・ショック時には損失補填などで巨額の資金が流出し、5426億円まで激減。その後は次第に増え続け、12年の平均額は3兆8000億円まで回復した。

 異常なのは13年4月に黒田日銀が異次元緩和のバズーカを放って以降の動きだ。13年は7兆9000億円、14年は13兆円と倍々ゲームで増え続け、昨年12月末の残高は22兆円に拡大。残高もまさに異次元レベルで急上昇していった。

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