北海道5区補選 苦戦の自民が最後にすがる3人の“集票力”

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 自民党と野党が激突している北海道5区の補欠選挙。野党陣営は押せ押せムードだ。当初、ダブルスコアの差をつけられていたのに、4月上旬、地元紙の世論調査で〈自民40 野党45〉と初めて逆転し、ついに自民党の調査でも〈自民35 野党38〉とリードしたからだ。まだ数字は横一線、大接戦だが、勝てるはずのない選挙で当選の可能性が出てきたことで、野党陣営は一気に勢いづいている。

 逆に、負けるはずのない選挙で苦戦している自民党は焦りまくっている。北海道5区補選は、自民党議員だった町村信孝氏の弔い合戦。しかも、万全を期して町村氏の娘婿である和田義明氏(44)を擁立している。普通は絶対に負けない。

「自民党候補の和田さんは、世論調査の数字にショックを受けているようです。三菱商事出身のエリートだけに、挫折を知らず、簡単に当選できると思っていたのでしょう。ショックが大きすぎたのか、朝はゆっくり出てきて、夜は早く帰ってしまうようです。もともと、和田さんは頭を下げるのが苦手なタイプ。陣営は士気が下がることを心配しています」(自民党事情通)

 危機感を強める自民党は、国会議員や秘書など100人以上を現地に送り込み、総力を挙げている。安倍首相自ら、道議や市議、道内の経済関係者など100人以上に「安倍晋三です。選挙はぜひお願いします」と直接、電話をかけている状況だ。

 この先、自民党陣営は、集票力のある3人に頼るつもりだという。

「12日間という短い選挙期間なのに、自民党は党内一の人気者、小泉進次郎氏を2回も現地に入れる予定です。進次郎氏が応援演説すれば聴衆が集まりますからね。メディアも取り上げる。しかも、党の農林部会長だから、農家へのアピールにもなります。陣営が頼る2人目が、亡くなった町村信孝さんです。娘婿の和田さんは、初めは自分の力で当選できると思っていたのでしょう。町村姓に変えることも拒否していた。ところが、プライドを捨てたのか、選挙戦初日から『亡くなった義父とともに全力で戦っていく』と、町村さんの名前を連呼するだけでなく、町村さんの遺影を手に持って演説している。もはや、当選12回を重ねた義父の名前で票を集めるしかないのでしょう」(政界関係者)

 自民党陣営が最後に頼りたいと考えているのが、歌手の松山千春だという。確かに、もし千春が街宣車の上に立って歌えば集票効果は大きい。

「松山千春は、鈴木宗男さんの親友です。今回、宗さんは和田義明を支援している。宗さんを通じて、千春さんに応援してもらえないか、と支援者の中から待望論が上がっています」(地元関係者)

 野党候補の池田真紀氏(43)は、有権者と会えば会うほど票が増えるタイプらしく、主婦や学生などの勝手連が次々にできている。4月17日(日)には、安倍首相が現地入りする予定だが、果たして自民党の組織戦が威力を発揮するのかどうか。

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