高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

参院選は自公の過半数割れもあり得る展開か

公開日:  更新日:

 いよいよ、安倍政権の命運を問う参院選が始まる。安倍晋三首相の隠された野望は、改憲発動に必要な3分の2、すなわち162議席以上を確保することにある。仮にこれを自民単独で達成しようとすると、今回の改選数50をほぼ倍増させて96議席を確保しないと、非改選66と合わせて3分の2に達することはない。

 そこで、自公ではどうかというと、自公合わせた改選数59を26増やして85議席にする必要があるが、公明は改選数9に対して今回は公認13人を立てていて、全員当選したとしても4議席増。とすると、自民党が22議席を上積みしないと届かず、いずれにしても現実的でない。

 他にも「改憲野党」のおおさか維新、こころ、元気、新党改革がいて、それらの合計改選数は5、非改選は11だが、大きく議席を伸ばす見通しは立っていない。つまり、3分の2の改憲勢力確保はとうてい難しいという情勢で、だから安倍は日和見を決め込んで、改憲を一切口にしなくなった。自公の候補者たちも誰ひとり、憲法を重点政策に取り上げていない(21日付朝日調査)。

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