鈴木宣弘
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鈴木宣弘東京大学教授

1958年、三重県生まれ。82年東大農学部卒。農水省、九州大学教授を経て、06年から東大教授。専門は農業経済学。「食の戦争」(文芸春秋)、「悪夢の食卓」(角川書店)など著書多数。

TPPのウソ<9>再交渉はしない 水面下で米国にさらなる譲歩

公開日:  更新日:

 米国への譲歩は水面下でさらに進んでいる。

 米国では、いま誰もTPPに賛成していない。もともと賛成派が多かったのは野党・共和党だ。しかし、TPPを推進してきた製薬会社などから、数年で5億円も献金を受けている共和党の中心人物ハッチ議員は、「新薬のデータの保護期間を20年とか12年まで延長しろと言ったのに8年とか5年にしかなっていない。これでは著しく不十分で批准できない」と憤慨している。

 一方、失業増大の懸念などからTPPに反対してきた与党・民主党は、現状のTPPについて想定以上にひどいと怒っている。

 つまり、賛成派も反対派もこれはダメだと言い、クリントン、トランプのどちらが大統領になっても、公約を反故にしない限りは、今の状態ではTPPは米国で成立する見込みはない。

 そこで日本政府が動いている。駐米公使がこう漏らしている。

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