高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

“怪物大統領”がトドメを刺す 「統合と協調」の国際社会

公開日:

 世界情勢が混迷の様相を深めている。それは、今年6月に英国が国民投票を経てEU離脱を決めたのを機に予想はできた。国際社会は「分裂と抗争」の時代に移行するだろう、と。ただし、「まさか、ここまでとは」と思えてならない。

 フィリピンのドゥテルテ大統領が米国との決別をにおわす「暴言外交」で、南シナ海の領有権問題を引っかき回したかと思えば、隣国・韓国では国政私物化で、朴槿恵大統領の退陣を求める世論が沸騰。絶体絶命の危機に立たされている。そうした中、全世界にメガトン級のショックが駆け抜けた。

 大方の予想を覆したトランプ新大統領の誕生によって、国際社会は完全にリーダー不在の時代に突入した。現職のオバマ大統領は3年前の会見で「米国は世界の警察官ではない」と表明。トランプも同様の発言を繰り返し、内向き志向の「米国ファースト主義」を打ち出している。

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