「価値観が昭和なんですよ」義父のセクハラが不快すぎる。止めない夫にも憤る39歳女性の嫌悪感
39歳、義父の言動に不快感
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
39歳の英里さん(仮名)は、結婚2年目。2歳年下の夫・ヨウスケさん(仮名)とは行きつけのバーで意気投合し、スピード婚だったそうです。
ふたりのあいだにはまだ子どもはいませんが、英里さんは42歳までは妊活を続けるつもりでいますが…。
「義父が私の母親にセクハラを繰り返すんです。このままなら離婚するしかないと悩んでいます」
義父は「家族だから〜」を理由に、実母に対したびたび失礼な言動をしており、英里さんは不快感を抱き続けています。
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義両親の夫婦仲は冷え切っている
「夫の父親は、20年以上にわたって妻、つまり夫の母親と別居生活を送っています。
別居の理由は、義父の浮気だと聞いています。
義母は離婚を望みましたが、義父が絶対に認めなかったのと、当時は夫の弟が不登校で大変だったため、いったん別居生活を選んだそうです。結局、再び同居することはなくそのままになっていると夫から聞いています。
義母は両家の家族行事にも出てきません。夫婦仲はかなり冷え切った状態なんでしょうね」
下ネタ発言もしょっちゅう
義父は社員が3名いる会社の経営者。義父も会社もいわゆる昭和的な空気が強いのだそう。
「もともと、豪快で陽気な人なんじゃないかな、下ネタ発言もしょっちゅうですし。義父の価値観は昭和のままなんですよ。
だから、私の母に『綺麗ですね〜!』『色っぽいですね〜!』などとルッキズム発言を炸裂させたり『お疲れなんじゃないですか?』っていきなり肩を揉み出したり…。
お酒が進んでくると母にわざと寄っかかっているし、下ネタも挟む際どい話題をするのが、どうしても許せません」
英里さんの母親は、英里さんが高校生のときに離婚。
つい最近までフルタイムで働いていましたが、英里さんの結婚をきっかけに退職し、今は、自宅の近所で週に数回だけ働きに出ているそうです。
母はずっと我慢してくれている
「母は、コンプライアンスに厳しい会社の第一線で長年働いてきた人。だから本当なら、セクハラなんて言語道断というタイプなのに…。
『英里たち夫婦に悪影響が出ないように』と、表立っては問題にせず我慢してくれています」
英里さんは、夫に『あなたの父親の行動をなんとかして』と再三頼むものの、夫はあまり深刻に捉えておらず、むしろ楽観視していると嘆きます。
両家の交流を断つのが一番かと考えたものの、家族で集まるのが好きな義父の誘いを断り続けるのも至難の業で、なんとかいい解決法はないものかと日々悩んでいます。
真剣に向き合ってほしい
「夫がもうちょっと真剣に捉えてくれるだけで、今の状況は変えられると思うんですよ。
私が義父に母への行為はセクハラだと指摘しようとしたら、『両方の親が仲良くなるのは、いいことじゃん!』と夫から制されてしまって…。
このままの状態が続くのは、母にも私にもストレスなので、本気でなんとかしたいです」
ずっとセクハラがおさまらなければ、自分が夫と別居をしてでも、事態の深刻さを夫に理解させたいと英里さんは話します。
(並木まき/ライター・エディター)