高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

ヤンキー・ヒトラーに“モミ手外交”の安倍首相の情けなさ

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 就任2週間足らずで、戦後70年以上に及ぶ世界秩序の歴史があっさりと蹴散らされた印象だ。トランプ大統領がイスラム圏7カ国からの入国禁止など、国際世論を二分する大統領令を連発。世界中にハレーションを巻き起こしている。

 第1次世界大戦で欧州経済が疲弊し、英ポンドに代わって米ドルが「基軸通貨」の座を奪って以降、世界は米国を軸に動いてきた。その構図は第2次大戦後により強固となり、「自由と民主主義」「改革と開放」というスローガンを掲げる国々が発展を遂げてきた。

 そんな「自由の国アメリカ」主導で、どの国もともに繁栄してきた時代に急ピッチで幕引きを図ろうとしているのが、トランプ大統領だ。

 金本位制の崩壊後から、IMFやGATTはとうに有名無実化していたとはいえ、国際金融・貿易の協調の仕組みであったブレトン・ウッズ体制を真っ向から否定する。曲がりなりにも12カ国で合意したTPPからも「永久に離脱」宣言。ついには国連への拠出金の削減まで検討し始めた。想像を絶する内向き志向の「米国第一」大統領である。

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