日報問題の火付け役 布施祐仁氏が“PKO隠蔽工作”を斬る

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 当初は陸自しか探索しなかったので、統幕で保存していた日報を見つけられなかったと説明していましたが、実際には陸自にもあった。ツジツマが合わなくなるから廃棄したとなれば、隠蔽に隠蔽の塗り重ねです。大臣の指示に背いて防衛省が組織ぐるみで隠蔽工作をしたとなれば、文民統制上きわめて大きな問題でもあります。

――稲田防衛相は一連の経緯を把握していなかったのでしょうか。

 それが一番のポイントです。特別防衛監察は大臣直属の防衛監察本部が行う組織内調査にすぎません。ここまで大スキャンダルに発展した以上、稲田防衛相も調査対象にしなければおかしいでしょう。国会での集中審議や証人喚問で関係者を質す必要があると思います。

――なぜそこまで日報の存在を隠そうとしたのでしょう?

 2015年9月に安保関連法の成立を強行した安倍政権は、南スーダンPKO部隊に新任務の駆けつけ警護を付与するタイミングを探っていました。私が日報の開示請求をしたのが昨年9月末。通常は30日以内に開示あるいは不開示が通知されます。ところが、1カ月後に届いたのは〈開示決定期限延長〉の知らせ。それから2週間後に政府は駆けつけ警護付与を閣議決定し、3週間後には先発隊が出国しました。期限延長は駆けつけ警護をめぐる批判や議論を避ける時間稼ぎだったのではないか。延長も不開示決定も、新任務の実績作りが優先されたからだとしか思えません。

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