校長就任前日に…昭恵夫人が府私学審会長と“疑惑の面会”
「疑惑の現場」には必ずと言っていいほど顔を出している。刑事事件なら間違いなく「重要参考人」だ。森友問題で最大の“キーパーソン”とされる安倍首相の妻・昭恵氏。森友学園に対する「100万円寄付」だけじゃなく、小学校の設置認可を出した大阪府私立学校審議会(私学審)にも“影響”を与えていた可能性が浮上した。
〈この日は、本学の梶田叡一学長も参加し、ゲストには重心道の顧問を務める内閣総理大臣夫人・安倍昭恵さんも駆けつけてくださいました〉
奈良県の私大「奈良学園大学」の2015年9月4日付のニュースに出てくる一文だ。重心道とは、大学と同じ奈良県内にあり、スポーツ関連のイベントなどを手掛ける「一般社団法人重心道」のこと。そのまま読むと、昭恵氏が顧問を務める社団法人のイベントに参加しただけと映るが、「梶田叡一学長」といえば、大阪府議会が森友問題で参考人招致した私学審の会長だ。
しかも、「15年9月4日」は、近畿財務局の9階会議室で、近財局、国交省航空局、工事業者が国有地の値引きを相談した日。前日の3日には安倍が官邸で財務省官房長・理財局長と面談し、翌5日は昭恵氏が森友学園が経営する塚本幼稚園で講演し、名誉校長に就任している。