日報非公表の監察結果 稲田大臣の関与認定せずも玉虫報告

公開日:  更新日:

 案の定、玉虫色の報告書だ。28日に公表された特別防衛監察の結果。最大の焦点である南スーダンPKO日報を非公表とする判断への稲田防衛相の関与について、「公表の是非に関する何らかの方針の決定や了承がなされた事実はない」と認定した。

 問題は、稲田大臣が2月15日に黒江哲郎事務次官や岡部俊哉陸上幕僚長らと打ち合わせした際の記述だ。報告書には、「陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない」とある。稲田大臣の関与を完全には打ち消していないのだ。

 防衛監察本部によると、監察の過程で陸自は稲田大臣に日報の保管を報告したと複数が主張したものの、稲田氏本人を含む数人がこれを否定し、証言が一致しなかったという。ただ、日報データの存在を示す書面による報告が確認できなかったことから、「非公表の了承を求めた事実はない」と結論づけたようだ。稲田大臣と陸自の言い分のどちらが正しいのか。陸自内には「我々だけの責任にされるのは納得がいかない」(陸自幹部)と不満の声が広がっている。

 稲田防衛相の辞任を受けて、安倍首相は「安全保障には一刻の空白も許されない」と語り、8月3日の内閣改造まで岸田文雄外相に兼務させるとした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    M4~5級が異例頻発…南海トラフ地震「1~2年後」と専門家

  2. 2

    水道法改正の裏で…民間業者「水を止める」と住民“脅迫”

  3. 3

    「第2の貴ノ岩」の懸念も…貴乃花が置いていった7人の地雷

  4. 4

    今度は雑誌がバカ売れ…女性の圧倒的支持を得た白石麻衣

  5. 5

    志村けんの「酒・カネ・オンナ」68歳の優雅な独身貴族生活

  6. 6

    偶然なのか…「不適切入試」の医学部はなぜかブラック病院

  7. 7

    4K&8Kテレビの選び方は…両方導入したプロが基礎を解説

  8. 8

    家庭内でも孤立…貴乃花が妻と弟子にした“正座説教”1時間

  9. 9

    専門家が指摘…あおり運転は善良なドライバーもやっている

  10. 10

    上沼恵美子で騒ぐ連中の勉強不足…便乗TVもどうかしている

もっと見る