自民「稲田隠し」の身勝手 集中審議させず自発的辞任要求
「もう内閣改造まで待てない」。自民党内からも稲田防衛相の早期辞任を求める声が広がっている。
党幹部は周囲に「日報隠蔽が事実なら大変なことになる。8月上旬の内閣改造を待たず、自発的に辞任するのも選択肢だ」と語ったという。
閣僚経験者も「なぜ、首相がこれほど肩入れするのか理解に苦しむ」と首をかしげた。もはや擁護の声は皆無に近く、罷免要求を拒み続ける安倍首相への不満が表面化してきた。
党内では「下手に答弁をさせると、まずい」と24、25日の衆参予算委の集中審議に稲田氏を出席させないため、週末にも辞任するとの見方も浮上。稲田氏は21日午前、記者会見で辞任する考えはないことを示したが、すでに後任として複数の防衛相経験者の名前も挙がる。
散々かばい続け、今さら「泣いて馬謖を斬る」なんて、あからさまな「稲田隠し」。さらなる批判を招くのは必至で、もはや、この政権は進退極まっている。
■特別防衛監察に陸自カンカン
PKO日報隠蔽問題を巡って実施されている特別防衛監察の結果が21日にも公表される予定だったが、その内容に陸上自衛隊がカンカンに激怒し、公表が先送りされる事態となった。