辞職は必至 隠蔽加担の稲田防衛相に与党からも“更迭”要求
陸上自衛隊南スーダンPKOの日報隠蔽問題で、2月に開かれた防衛省最高幹部による緊急会議に稲田防衛相も出席し、日報が保管されていた事実を非公表とする方針を了承していたことが発覚。
野党はもちろん、与党内からも「致命的な失態」などと厳しい批判が噴出している。
陸自の日報をめぐっては昨年12月2日、防衛省が「陸自で廃棄済み」として不開示を決定。16日に稲田大臣が再探索を指示し、26日に統合幕僚監部に電子データで保管されていることが分かり、今年1月27日には稲田大臣がデータ発見の報告を受けた経緯がある。
問題の緊急会議は2月15日。稲田大臣をはじめ黒江事務次官、豊田官房長、岡部陸上幕僚長らが出席した。その席で「陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書にあたらない」とし、「公表する必要はない」との方針が決定され、稲田大臣はこれを了承した。
しかし、稲田大臣は3月16日の衆院安全保障委員会で、「(データ隠蔽は)報告されていなかった」と虚偽の答弁をし、翌17日には防衛相直轄の防衛監察本部に特別防衛監察まで開始させた。