籠池氏と連携 森友音声データから見えた昭恵夫人の“役割”
安倍首相が、森友学園への国有地払い下げ問題についての昭恵夫人の関与を改めて否定した1日の参院予算委。共産党の辰巳孝太郎議員は、学園と国との交渉過程の音声データに、籠池泰典前理事長が「昭恵夫人からの電話があった」と発言していると明らかにした。
共産党は委員会後、音声データを公開。3時間にも及ぶ交渉から聞こえてきたのは、高圧的な籠池夫妻と低姿勢の役人たち――そして、籠池氏と昭恵夫人の密な連携ぶりだった。
籠池氏は2016年3月15日、小学校建設予定地の「新たなゴミ」について、昭恵夫人の名前を挙げて、財務省に直談判。翌日、籠池夫妻は工事業者らとともに、近畿財務局、大阪航空局と打ち合わせを持った。音声データはその時のものだ。
■財務省役人は昭恵夫人の存在を認識
籠池氏は終始、強気。近畿財務局の池田統括官が「地下埋設物の撤去工事に関しては(籠池)理事長に伝わっていない点は反省」と低姿勢に出ると、籠池氏は「反省しているの。民間企業やったらすんませんでしたで土下座する話よ」「国の役人は謝れへんのか」とケチョンケチョン。池田統括官は「申し訳ございませんでした」と謝罪した。