アパホテル<下>大切なのは部屋の広さよりも大画面テレビ

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 2020年に10万室を目指して拡大を続けるアパホテル。最近では自社で開発するだけでなく、FC展開によりさらなる勢力の拡大を狙っている。その攻めの姿勢は出店戦略だけでなく、徹底した収益の最大化にも見て取れる。

 アパホテルの利益率は35%前後と極めて高く、アパグループ代表の元谷外志雄氏をして「ホテルチェーンとして世界一」と言わせるほどの水準だ。

 アパホテルはビジネスホテルチェーンと位置づけられるが、通常、ビジネスホテルは宿泊費を安く設定し、チェーンオペレーションによって収益を上げるというビジネスモデルだ。ところがアパホテルは違う。価格変動が非常に大きく、時にはシティーホテルと同等の料金のこともある。これは独自のレベニューマネジメントによるものだ。

 日本最大のホテルチェーンなだけに、アパホテルは日々膨大なデータが集積される。そのデータを基に売り上げ予測を行い、その時々における最も高い料金を設定する。外国人旅行者の増加により、日本国内ではホテル不足が恒常化している。そのため出張でビジネスホテルを利用するサラリーマンは、他の安いホテルが満室なら、高くてもアパホテルを利用せざるを得ない。これが高収益に結び付く。

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