孫崎享
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孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

中国に貿易戦争を仕掛けるトランプ政権の“政治的思惑”

公開日: 更新日:

 この関税合戦で米国はどんな経済的利益を得るのか。中国からの輸入量が減った分、米国の製造業が投資を再開し勃興することは考えにくい。それどころか、中国企業ほどではないものの、報復を受ける米国企業は困るだろう。中国から輸入する多くの消費物資は高くなり、消費者も困る。中国経済が減速しても、中国経済の近代化は止めようがない。それなのになぜ、トランプ大統領は中国に貿易戦争を仕掛けたのかといえば、政治的思惑からである。

 かつての米国は中国には敵対的でなかった。米国調査機関PEWによると、2005年から12年まで、中国を「肯定的に見る」層が「否定的に見る」層を上回っていた。しかし、13年には「肯定的」と「否定的」の回答が逆転し、18年には「肯定的に見る」が38%だったのに対し、「否定的に見る」は47%。そして「中国経済の成長に懸念する」が58%、「懸念しない」は29%である。

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