新浪剛史氏の辞任から続くトップ空席…財界では経済同友会「不要論」の囁きも

公開日: 更新日:

政界通(以下=政) 経済同友会の代表幹事だった新浪剛史氏が9月30日に辞任して、もう2カ月が過ぎたが、後任はまだ決まらないのか? 自民党総裁選のように、なりたい人が多くて絞り切れないのか?

財界通(同=財) いや、ちょっと違うな。なりたいと思っている人は何人かいるだろうが、見識や経営者としての経歴・実績が足りないむきでは、財界で物申す役は務まらない。

官界通(同=官) それはそうだ。失礼な言い方だが、永田町や霞が関からみて「小物」では誰も耳を貸さない。

 ということは、ふさわしい「大物」がいないのか?

 そう言える。もともと大企業のトップらは、かつて「財界の総本山」とも言われた経団連の役職には就きたがるが、同友会へ入る数も少ない。

 当然だ。日本商工会議所は全国にある会議所や商工会の頂点にいて、日本経済を下支えしている中小企業を束ね、選挙など政治でも力を発揮する。その日商と経団連に比べれば、同友会は経済でも政治でも力はずっと見劣る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾