北方領土2島先行返還を阻む日米安保「基地権密約」の壁

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 本当の交渉相手は米国だ。14日の日ロ首脳会談で1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意。56年宣言には平和条約締結後に歯舞・色丹の2島を引き渡すと明記してあるため、にわかに浮上した「2島先行返還論」に立ちはだかるのが、日米安保の壁だ。

 これまでロシアのプーチン大統領は、引き渡した島が在日米軍の拠点となる可能性に懸念を表明。16年11月に谷内正太郎国家安全保障局長が、ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と会談した際、島に基地が置かれる「可能性はある」と伝え、プーチンが態度を硬化させた経緯がある。

 それにしても米軍はなぜ、北方領土に基地を置けるのか――。その謎をひもとくのが日米安保条約だ。第6条で米軍は事実上、日本全土を基地として使える権利を持つ。基地提供について、日米地位協定2条は「日米合同委員会」なる組織で協議すると定めているが、その内容は国民に明かされることはない。

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