戦前回帰する安倍政権に警鐘 市原悦子氏と梅原猛氏の遺言

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 ドラマ「家政婦は見た!」などに出演した女優・市原悦子氏(享年82)と、哲学者・梅原猛氏(同93)が共に12日、死去した。

 2人とも先の戦争を間近で見てきた当事者で、生前は要所で「反戦」「反原発」のメッセージを発信。戦前回帰する安倍政権に警鐘を鳴らしたこともあった。

 2014年7月1日に安倍政権が、従来の憲法解釈を変更して「集団的自衛権」の行使容認を閣議決定したことを受け、市原氏は同年7月8日付の朝日新聞のインタビューでこう語っていた。

「集団的自衛権を使うことが認められましたね。『自衛』とか『戦争の抑止力』とか信じられない」

 著書で「戦争をなくすこと、世界の問題と関わることも、女優の大事な仕事」とも話していた。

 平和憲法擁護を訴える「九条の会」発起人に名を連ねる梅原氏は、「反戦」のみならず、原発政策にも物申した。「東洋経済」11年4月23日号で、「原発事故は、近代文明の悪をあぶり出した。これは天災であり、人災であり、『文明災』でもある」とした上で、「日本が率先して原発のない国となり、それを世界に広げていくべきだ」と語ったのだ。

 日本を「戦争のできる国」にし、3.11を教訓にもせず原発政策を進める安倍政権は、彼らの遺言に耳を傾けるべきだ。

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