長谷川学
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長谷川学ジャーナリスト

1956年、兵庫県生まれ。早大教育学部卒。週刊誌記者を経てフリーに。近著に「成年後見制度の闇」(飛鳥新社刊・宮内康二氏との共著)がある。

時給36万円~72万円の報酬のため被後見人の転居を妨害

公開日: 更新日:

 福島原発事故の被災者、山田千鶴子さん(享年92・仮名)は、娘の恵子さん(60代・同)との同居を強く望みながら今年3月、果たせずに亡くなった。千鶴子さんについた群馬県の後見人(O弁護士)が同県内の施設から、娘が待つ東京都内の家に千鶴子さんが転居するのを邪魔したためだ。

 成年後見制度に詳しい一般社団法人「後見の杜」の宮内康二氏が語る。

「被後見人(後見を受ける人=千鶴子さん)が遠方に転居すると、後見人は辞任し、新しい後見人と交代するのが一般的です。ただ、そうなると、それまでの後見人は報酬をもらえなくなる。それを避けるために被後見人に転居させないようにする後見人もいます」

 現在、後見人の7割以上は弁護士、司法書士ら「士業」が占めている。無報酬が原則の親族後見人に対し、士業の後見人には報酬が発生する。その額は被後見人の預貯金額に比例し、預貯金額が1000万~5000万円だと、年36万~48万円。5000万円以上だと、年72万円ほど。支払うのは被後見人、つまり認知症のお年寄りだ。

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