長谷川学
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長谷川学ジャーナリスト

1956年、兵庫県生まれ。早大教育学部卒。週刊誌記者を経てフリーに。近著に「成年後見制度の闇」(飛鳥新社刊・宮内康二氏との共著)がある。

8年半も何もせず…それでも母から報酬360万円を奪い取る

公開日: 更新日:

「昨年暮れに母が亡くなるまでの8年半の間、後見人が母と会ったのは就任時の1回こっきり。母がケガをしても一度も様子を見に来ず、それでいて母から総額約360万円も報酬を取ったのです」

 東京都に住む田崎昭氏(59=仮名)が憤る。

 昭氏の母、礼子さん(享年86=同)は14年前に静岡県の自宅で脳梗塞を起こした。言葉を話せず、左半身に麻痺が残った。脳血管性の認知症も発症した。1年後、礼子さんは静岡県内の特別養護施設に入所し、そこで亡くなった。

 後見人が就いた経緯を昭氏が説明する。

「施設入所後に調べたら、実家にあるはずの母名義の数種類の通帳、印鑑などが見当たらない。兄に聞くと持ち出して使ったことを認めたが、返そうとしない。これでは特養の費用も払えなくなる。それで静岡の家庭裁判所に『私が母の後見人になり、母の財産を管理したい』と申し立てました」

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