過去にも関与…自民「ネトウヨ冊子」ネタ元は身内の可能性
自民党本部が所属国会議員に配布していた「ネトウヨ冊子」が波紋を広げている。
本紙が15日発売号で、〈フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識〉と題された冊子について報じて以降、ネットメディアやテレビ、地方紙も問題視。偏った内容の冊子の“ネタ元”が「自民党周辺」だった可能性が浮上している。
冊子は、野党や安倍政権に批判的なメディアに対する誹謗中傷が満載。参院選対策として議員1人当たり25部ずつ配られたという。
内容は、「テラスプレス」なる情報サイトに掲載された記事が基になっているが、当サイトには運営者の詳細について記載がなく、ネット検索してもヒットしない。正体不明のサイトなのだ。本紙の質問に、党本部は〈『テラスプレス』は、そのときどきの時局テーマについて、非常に簡潔にわかりやすく解説している〉と回答したものの、テラスプレスの詳細については答えなかった。
この問題を取り上げた琉球新報に党本部は〈テラスプレスは1年ほど前から、広く一般にネット上で閲覧されて〉いるとしたが、17日時点でテラスプレスのツイッターアカウントのフォロワーはたった18人。参考資料として利用できるレベルの一般的な情報サイトとは思えない。