著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「真綿にて朕が首を締むるに等しき行為なり」と天皇は怒り

公開日: 更新日:
2.26事件の前年11月の昭和天皇(左)と鈴木貫太郎侍従長(中)、本庄繁侍従武官長(右)/(C)共同通信社

 昭和天皇は、このクーデター計画が実行された時から一貫して、怒りの表情を見せていた。天皇以外は一兵たりとも動かすことはできない。にもかかわらず青年将校たちは、勝手に兵を動かしている。加えて彼らは、天皇の側近を「君側の奸」呼ばわりするが、天皇にとっては、いずれも「股肱の臣」である。… 

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