記者の印象は「軍配は弁護側。検察の主張には無理がある」
籠池夫妻の法廷闘争記もついに最終盤を迎えた。検察の論告求刑と弁護側の弁論、被告本人の意見陳述。午前10時半から夕方5時近くまで長丁場の法廷だった。
■懲役7年求刑
検察側主任の堀木博司検事は籠池泰典氏について「主張は支離滅裂で明らかな虚偽」と指摘。「自己らが権力の被害者であるかのように装い反省がなく責任転嫁も甚だしい。厳罰をもって臨む必要がある」と断罪し、夫妻にいずれも懲役7年を求刑した。
これに対し泰典氏の主任弁護人の秋田真志弁護士は、国への補助金申請を行った設計会社が任意の捜査にとどまり、籠池夫妻だけ逮捕・起訴されたのは「不公平な訴追で忖度があったことは否定できない。事実上の司法取引で違法だ」と断じた。
また諄子さんの弁護人の藤原航弁護士は「安倍首相に対する政治的意図から籠池夫妻だけをターゲットにした。無罪判決以外の結論はない」と指摘した。
そして泰典氏本人の意見陳述。