小林節
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小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

入試選択は根幹 大学の自治を理解しない自民党文科族議員

公開日: 更新日:

 憲法23条は「学問の自由」を保障している。それに「大学の自治」の保障も含まれていることは、世界の常識である。

 イタリアのボローニャで8世紀に始まった大学という仕組みは、その後、フランス、イギリスで発展し、アメリカで完成した。

 大学の自治は、大学で何を研究し、誰にどう教授し、成果をどう発表するか……は教授団(学者)が自律的に決めるべきことで、外部からの介入を許さない……という趣旨である。

 このような憲法原則が確立した背景には、長い歴史的闘争があった。学者は、医学、文学、法学等、そのきっかけは何であれ、研究を通して人間、社会、ひいては宇宙の真理を発見しようと邁進している人々である。だから、その結果、政治権力にとって不都合な学説を発表した学者が政治的弾圧を受けた例は枚挙にいとまがない。天動説が常識であった時代に天文学の成果として「地動説」を発表したガリレオ・ガリレイが17世紀のイタリアで弾圧された話は特に有名である。わが国でも、大日本帝国憲法の下で「天皇機関説」を唱えた美濃部達吉博士が東大教授を辞任させられた話も有名である。

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