著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

吉田茂首相「バカヤロー解散」で選挙は右と左の百家争鳴に

公開日: 更新日:
1953年3月14日、内閣不信任案が可決され衆院が解散された。吉田茂首相が西村栄一氏(右派社会党)の質問に「バカヤロー」と暴言を吐いたことが発端だった(C)共同通信社

 昭和28年4月の総選挙は、講和条約発効後の2回目の選挙であった。最初の選挙は独立回復から4カ月後に行われた、いわゆる「抜き打ち解散」(昭和27年10月)で、これは吉田茂の政治的独善性の象徴のようなものだった。自由党内に鳩山一郎を担ぐ一派があり、彼らは反吉田でまとまっていた。この… 

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