解散当日に羊羹と一緒に現金300万円 秋元事務所で直接受領
カジノ参入を巡る汚職事件で、内閣府のIR担当副大臣だった衆院議員の秋元司容疑者(収賄容疑で逮捕)が現金300万円を受け取ったのは、2年前の衆院解散当日だった。26日の読売新聞がその様子を詳細に伝えた。
記事によると、衆院が解散された2017年9月28日、衆院第1議員会館5階の秋元事務所に紺野昌彦、仲里勝憲両容疑者が手土産の羊羹を入れた紙袋に現金300万円入りの封筒を忍ばせ、訪れたという。2人は中国企業「500ドットコム」の顧問だった。
2人が「これ、陣中見舞いです」と紙袋を差し出すと、秋元容疑者は「解散して大変だ。選挙頑張るよ」と応じて直接受け取り、2人は世間話もよそに、5分ほどで部屋を後にした――。読売は見てきたかのように報じたが、具体的な発言に踏み込んだ記事は検察側の“ためにする”リーク情報を疑ってしまう。
一方、共同通信によると、紺野容疑者は海外から無届けで現金を持ち込んだ外為法違反容疑で捜査を受けた際、周囲に「自分のお金を持ってきた」と話していたという。東京地検特捜部は持ち込まれた現金が賄賂として秋元容疑者に渡った疑いがあるとみて、資金の出元などを調べている。