保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が新書版「陰謀の日本近現代史」(朝日新聞出版)として好評発売中。

交渉の最終段階 ルーズベルトは日本側をあやす作戦に出た

公開日: 更新日:
「最後通告」を知っていた(F・ルーズベルト大統領)/(C)Newscom/共同通信イメージズ

 甲案について、国務長官のハルは日本は三国同盟を死文化したらどうかと要求した。野村はそれをやんわりと拒否する。結局、日本は乙案をアメリカ側に提示した。11月20日のことである。少しは日本側が譲歩を示してきたと、ハルは受けとめるはずであった。確かにハルはそのような表情をしていると、…

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