黒川氏の定年延長関連文書 開示請求に法務省“議事録なし”
検察官にも国家公務員法の定年延長規定が適用されるとした解釈変更について、法務省が省内の会議や内閣法制局などとの打ち合わせの議事録を保存していないことが分かった。13日の毎日新聞が報じた。同紙が今年2月、政府が閣議決定した黒川弘務東京高検検事長の定年延長に関連する文書の開示を請求したところ、法務省は4月22日、「議事録などは省内にない」と回答したという。
森まさこ法相の国会答弁によると、森自身が1月17日に「検察官に定年延長は適用されない」としてきた解釈の変更を口頭で決裁。同21日に内閣法制局、同24日に人事院から「異論はない」との回答を得たとして、政府は31日の閣議で黒川検事長の定年を延長した。
定年延長を盛り込んだ検察庁法改正案が国会で審議中だが、安倍政権の恣意的な改正の疑いがますます濃くなった>
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